DVDで公開している分解方法 の種類

　エアコンの分解洗浄では、ドレンパン・送風ファンまで外して洗浄するのが理想です。しかし、現場の状況・作業可能時間・顧客の予算・スタッフの経験度に よって分解範囲を変えるのが基本です。その為、このDVDでは、3つの分解パターンを解説しています。具体的は、次の3つの分解方法になります。

（分解パターン-1）標準的な分解パターン
●電装ボックス・ドレンパン・送風ファンを外さない分解方法

（分解パターン-2）標準的な分解の応用パターン
●電装ボックスを外さずにドレンパン・送風ファンまで外す分解方法

（分解パターン-3）上級者向け分解パターン
●電装ボックスを外してドレンパン・送風ファン・ファンモーターまで外す方法

三菱・霧ヶ峰・ HWシリーズの 分解・組み立て難易度について

　三菱・霧ヶ峰・HWシリーズの分解は、お掃除ユニット・ドレンパンなどが外しやすいので、難易度は高くありません。しかし、お掃除ユニット・ドレンパン を丸洗いする為の分解作業・送風ファンの取り外し・ファンモーターの取り外し・電装ボックスの取り外しなどは、難易度が高くなります。

三菱・霧ヶ峰・HWシリーズの 特徴

（１）パネルの構造
  エアコンのパネルは、左右分離型と一体型がありますが、三菱・霧ヶ峰・HWシリーズは、一体型の為、パネルの取り外しと取り付けの難易度は高くありません。課題は、パネル のツメの構造になります。ツメの位置と構造を知っておけば、パネルの取り外しと取り付けは簡単です。

（２）電装部は右側
  三菱・霧ヶ峰・HWシリーズは、よくあるエアコンと同様に、電装部が右側に設置されています。その為、右側のスペースが少ないと、お掃除ユニットのコネクターを外しにくく なります。

（３）端子台の構造
  電装ボックスを外す場合は、端子台のFケーブル（内外接続電線）を外す必要があります。Fケーブルを外すには、Fケーブル固定解除ボタンを押しながら引き抜くことが多くな りますが、三菱・霧ヶ峰・HWシリーズのFケーブル固定解除ボタンは、よくあるタイプと異なります。その為、電装ボックスを外す場合は、Fケーブルの固定 解除の仕方を知らないと、Fケーブルを外すことができません。

（４）アルミフィンの構造
　エアコンのアルミフィンは、裏面（背面側）にもある「V字型・W字型」の場合がありますが、三菱・HWシリーズは、裏面（背面側）にアルミフィンはあり ません。なので、見える部分の洗浄だけでも汚れの大半を除去することができます。

（５）お掃除ユニットは外しやすい
  三菱・霧ヶ峰・HWシリーズのお掃除ユニットは、ネジ1本で固定されているだけなので、コネクターを外せば、比較的簡単に外すことができます。

（６）ドレンパンは外しやすい
  三菱・霧ヶ峰・HWシリーズのドレンパンは、下側の2箇所で固定されているだけなので、この部分を外せば、比較的簡単に外すことができます。但し、フラップモーターのコネ クターを外す必要があるので、右側のスペースが少なくコネクターを外せない場合は、難易度が高くなります。

三菱・霧ヶ峰・HWシ リーズの難易度が高い部分

（１）電源コードの取り出し
　電装ボックスを外す場合、電源コードを配管スペースから取り出さないと、電装ボックスを外すことができません。コンセントが右側の場合は、簡単に取り出 せることがありますが、電源コードがテープで固定されている場合、コンセントが左側の場合は、難易度が高くなります。エアコン本体の下側を外さないと、取 り出せない為です。

（２）Fケーブルの取り出しと取り付け
　電装ボックスを外す場合、端子台からFケーブルを外す必要があります。Fケーブルは、固定解除ボタンを押しながら下方向へ引いて外すと…メーカーの説明 書に記載されていますが、外せないことが多くなります。ペンチで外す方法もありますが、慣れてる人でないと被覆に傷を入れてしまうことがあります。

（３）フラップモーターのリード線の取り外し
　三菱・霧ヶ峰・HWシリーズのドレンパンを外すのは、比較的簡単ですが、丸洗いできる状態にするまでは、面倒な作業があります。それは、フラップモー ターのリード線が外しにくい為です。

（４）電装部の組み立て
　三菱・霧ヶ峰・HWシリーズは、電装ボックスを外した場合、電装部の組み立て工程で順番を間違えやすくなります。DVDの撮影の際、3回やり直しをして いるので、分解手順をメモしておくことをお勧めします。

（５）送風ファンの取り外しと取り付け
　送風ファンは、軸の部分に汚れが多く付着していたり、錆びていると外しにくくなります。また、洗剤や水による電気トラブルを防ぐ為に、ファンモーターも 外すことをお勧めします。

（６）お掃除ユニットの分解
　お掃除ユニットの取り外しは比較的簡単ですが、その状態ではモーター類がある為「丸洗い」ができません。その為、丸洗いする時は、更に分解する必要があ りますが、分解に時間がかかるだけでなく注意点もあります。

DVDの内容

＜撮影で使用するエアコンについて＞
　このDVDは、「三菱・霧ヶ峰・HWシリーズ・MSZ-HW223・2013年式」の分解と組み立て方法を解説 しています。また、壁に設 置された状態での撮影の場合、撮影しにくいことからネット状の什器に約160cm の高さに設置して撮影した映像を元にしています。

【１】三菱・霧ヶ峰・HWシリーズについて
（１）使用したエアコンについて
（２）三菱・霧ヶ峰・HWシリーズの特徴
　　●HWシリーズと構造が似ている機種について
　　●電装ボックスの構造の特徴
　　●パネルの構造の特徴
　　●お掃除ユニットの構造の特徴
　　●端子台の構造の特徴
　　●アルミフィンの構造の特徴
　　●お掃除ユニットの構造の特徴
　　●ドレンパンの構造の特徴
（３）難易度が高い部分と注意する部分について
　　●電源コードの取り出し
　　●Fケーブル（内外接続電線）の取り外しと取り付け
　　●お掃除ユニットの分解
　　●ドレンパンの分解
　　●送風ファンの取り出し

【２】三菱・霧ヶ峰・HWシリーズの分解方法
＜分解パターン-1＞標準的な分解パターンによる分解方法
～電装ボックス・ドレンパン・送風ファンを外さない分解方法～
（１）前面パネルの取り外し
　　●前面パネルの外し方
（２）ダストボックスの取り外
（３）エアフィルターの取り外し
（４）上下風向フラップの取り外し
（５）前パネルの取り外し
　　●パネル下部のネジキャップとネジの取り外し
　　●パネル正面のネジの取り外し
　　●パネル上部のツメの構造とツメの位置の確認方法
　　●パネル上部のツメを外し方
　　●前パネルの外し方
（６）電装ボックスのカバー類の取り外し
　　●端子台カバーの取り外し
　　●電装ボックスのカバーの取り外し
（７）センサーユニットの取り外し
　　●センサーユニットのコネクターの取り外し
　　●センサーユニットのリード線の取り外し
　　●センサーユニットの取り外し
（８）お掃除ユニットの取り外し
　　●お掃除ユニットのコネクターの取り外し
　　●お掃除ユニットのネジの取り外し
　　●お掃除ユニットと遮水板の取り外し
（９）フラップモーターの取り外し
　　●モーターケースのネジの取り外し
　　●モーターケースの取り外し
　　●フラップの軸とモーターの取り外し
　　●モーターの取り外しと養生
（10）アースの取り外し
（11）電装部の養生
　　●電装部保護剤（基板保護剤）の塗布
　　●電装部の養生

＜分解パターン-2＞標準的な分解の応用パターン
～電装ボックスを外さずにドレンパンと送風ファンを外す分解パターン～
エアコンによっては電装ボックスを外さないと、ドレンパンと送風ファン を外でないタイプがあります。電装ボックスを外すには、Fケーブルを外す 必要がありますが、多くの方はこれを苦手としています。 その為、ドレンパンと送風ファンを外せないというケースが多くありますが、 この三菱・HWシリーズは、電装ボックスを外さなくても、ドレンパンと送風 ファンを外すことができます。 アースの取り外しまでは共通の為、フラップモーターのコネクターの取り外し からの解説となります。

（12）フラップモーターのコネクターの取り外し
　　●中央のフラップの軸受けのコネクターの取り外し
　　●左側のフラップモーターのコネクターの取り外し
（13）ドレンパンの取り外し
　　●右側コーナー部品の取り外し
　　●ドレンホースの取り外し
　　●ドレンパンの取り外し
（14）送風ファンの取り外し
　　●送風ファン内部のネジを緩める
　　●アルミフィンホルダーのネジの取り外し
　　●送風ファンの取り外し

＜分解パターン-3＞上級者向け分解パターン
～電装ボックスを外してドレンパンと送風ファン・ファンモーターを外す方法～
お掃除ユニットを外す所までは共通の為、電装ボックスの取り外しからの解説となります。

（12）電装ボックスの取り外し
　　●電源コードの取り出し
　　●アース線の取り外し
　　●Fケーブルの取り外し
　　●コネクターの取り外し
　　●取り付けネジの取り外し
　　●アースの取り外し
　　●電装ボックス内のアースの取り外し
　　●電源コード固定用パーツの取り外し
　　●電装ボックスの取り外し
（13）ドレンパンの取り外し
　　●右側コーナー部品の取り外し
　　●ドレンホースの取り外し
　　●ドレンパンの取り外し
（14）ドレンパンの分解
　　●中央のフラップの軸受けの取り外し
　　●中央のフラップの軸受けのリード線の取り外し
　　●右側フラップモーターの取り外し
　　●固定用テープについて
　　●左右風向フラップについて
（15）ケーブルボックスの取り外し
　　●ドレンパンを外さないとケーブルボックスを外せない理由
（16）送付ファンの取り外し
　　●送風ファン内部のネジを緩める
　　●アルミフィンホルダーのネジの取り外し
　　●送風ファンの取り外し
　　●ファンモーターの取り外し
（17）お掃除ユニットの分解
　　●お掃除ユニットのパーツの取り外し

【３】三菱・霧ヶ峰・HWシリーズの組み立て方法
（１）お掃除ユニットの組み立て
（２）送付ファンの取り付け
　　●ファンモーターの取り付け（分解パターン-3）
　　●送風ファンの取り付け（分解パターン-2・3）
　　●アルミフィンホルダーのネジの取り付け
　　●送風ファン内部のネジを締める
（３）ドレンパンの組み立て（分解パターン-2・3）
　　●右側フラップモーターの取り付け
　　●右側モーターケースの取り付け
　　●中央のフラップの軸受けの取り付け
　　●リード線の取り付け
　　●左側フラップモーターの取り付け
　　●左側モーターケースの取り付け

　＜ドレンパンを外さずフラップモーターを外した場合（分解パターン-1）＞
　　●左側フラップモーターの取り付け
　　●リード線の取り付け
　（４）ケーブルボックスの取り付け
　（５）電装ボックスの取り付け
　　　●電装ボックスの取り付け（分解パターン-3）
　　　●電源コードの固定
　（６）ドレンパンの取り付け
　　　●ドレンパンの取り付け（分解パターン-2・3）
　　　●ドレンホースの取り付け（分解パターン-2・3）
　　　●リード線・コネクターの取り付け（分解パターン-2・3）
　（７）お掃除ユニットの取り付け
　　　●取り付け
　　　●コネクターの取り付け
　（９）センサーユニットの取り付け
　（10）電装部の組み立て
　　　●電装ボックスのカバーの取り付け
　　　●アース線の取り付け（分解パターン-3）
　　　●Fケーブルの取り付け（分解パターン-3）
　　　●端子台カバーの取り付け
　（11）電源コードとアース線を配管スペースに戻す（分解パターン-3）
　（12）前パネルの取り付け
　（13）上下風向フラップの取り付け
　（14）エアフィルターの取り付け
　（15）ダストボックスの取り付け
　（16）前面パネルの取り付け

＜収録時間＞
★53分22秒（DVD：1本）

おそうじ情報館の DVD教材の 特長

　おそうじ情報館では、エアコン洗浄だけでなく様々なDVDを企画・制作していますが、清掃技術の理解度を高め現場での失敗を少なくするために、次の 5点 を軸とした内容にしています。

（１）理由を明確にした解説
　初心者が同じ間違いやミスをする原因を挙げると、「なぜ、●●に●●を使ってはいけないのか？」「なぜ、その順番で洗浄するのか？」など、理由を分 かっ ていないことにあります。理由を分かっていない為に、自己流で洗浄したり効率を優先した洗浄になってしまいます。その為、おそうじ情報館のDVDでは、 「理由」を多く解説するようにしています。理由が記憶に残れば、洗浄ミスが減ることがある為です。

（２）クレーム・トラブル相談を元にした構成
　おそうじ情報館には、清掃に関する相談が多くあります。その為、よくあるクレームやトラブル事例を元に、それらを防止する作業方法を解説していま す。

（３）初心者の疑問を解決する内容
　初心者の多くは、現場で分からないことがあっても、時間に追われている現場では教えてもらえないこともあります。その為DVDでは、初心者が疑問に 感じ ることも限り取り入れて解説しています。

（４）基本を徹底的に解説
　失敗の原因のほとんどは、基礎知識が不足していたり、基礎を知っていても楽な洗浄方法で作業することにあります。その為DVDでは、よくある失敗を 取り 上げながら基礎的知識と基本技術を多く解説しています。

（５）複数の作業方法
　おそうじ情報館のDVDでは、可能な限り複数の洗浄法を公開しています。理由は、汚れの状況・材質・使用する道具によって洗浄方法を替える必要があ る為 です。

おそうじ情報館のDVD教 材の 活用法

（１）スタッフ教育
　清掃技術は、現場でベテランスタッフの作業を見ながら学ぶのが一番ですが、時間に追われ教える時間が取れないことも多いようです。また、技術が一流 でも 教えることを苦手としている方もいます。このようなことから、DVDをスタッフ教育用として活用される会社が増えてきました。
　おすすめの方法は、現場で教える前にDVDを見て洗浄方法をイメージしてもらい、現場で体験しながら洗浄手順を 覚え る...というパターンです。このパターンの場合、現場で教える手間が減るだけでなく、通常よりも覚えるスピードが早くなります。

（２）新規事業
　企業が新規事業としてエアコンクリーニングを行うことが多くなっています。その場合、エアコンクリーニングの経験者を集めて始めることがあります が、最 初はクレーム対応に追われることもあるようです。原因は、経験者の技術が自己流の片寄った作業方法の場合がある為です。
　このような現実があることから、新規事業として検討する場合は、まず最初に「エアコン洗浄の基本」を知り、作業スタッフの作業をチェックできる体制 にす ることをお勧めします。

（３）独立開業
　個人でハウスクリーニング業を開業予定の方は、最初にエアコン洗浄の技術をマスターすることをお勧めします。理由は、ハウスクリーニングの中でもエ アコ ンクリーニングは仕事を獲得しやすい為です。なので、エアコン洗浄をマスターした後でキッチン洗浄や浴室洗浄などのDVDを購入される方が多くなっていま す。

（４）清掃業務の内製化
　近年、賃貸物件を仲介・管理する不動産会社などが自社で清掃業務を行うことが多くなっています。自社で清掃をした方がコストが安くなると考える為で す が、落とせない汚れに遭遇し挫折するケースが多いのが現状です。このようなことから、清掃業務の内製化を考えている企業様には、基本技術を解説したDVD を含んだセットをお勧めしています。

（５）自己流改善
　エアコン洗浄の仕事をしている方の中には、自分の作業方法が正しいのか？他社はどんな作業方法で洗浄しているのか？不安に感じている方もいらっしゃ いま す。DVD教材では、おそうじ情報館公認の職人さんの洗浄作業を元に解説していますので、他社の作業方法も 分かり、ご 自身の作業方法が自己流でないかをチェックすることもできます。

ご不明な点がありましたら、カイユウ商事の高根までご連絡下さい。

03-3657-5161