第1部は、床の剥離洗浄に関する基本的な知識を解説しながら、作業を円滑にすすめる為の作業
法の常識に焦点を当てて解説しています。
【1】剥離洗浄の本当の基本知識とは?
そうじのプロでも間違った知識でお客さんに説明していることが意外と多いので、あえてここで詳しく解説しています。ま
た、お客さん側も間違った認識で清掃会社と商談をすることがあるので、その注意点を解説しています。
なぜ、こんなことを解説しているかと言うと...お客さん側と清掃会社側で、剥離洗浄に対する認
識が大きく異なることがあり、多くの問題を発生させているからです。お客さんの間違った
知識に振り回されないための基本知識と商談でのポイントを解説します。
つまり、この認識の違いを無視して商談をすれば高い確率でクレームが発生してしまうということです。この事実を知らない
ために、現場で痛い目にあっている職人さんが本当に多いのです。
また、剥離剤を使って洗浄することを「剥離洗浄」を思っている方は多いと思いますが、そのほかにも最低3つの方法があり
ます。
なぜ、この知識が必要かというと...剥離剤を使用せずに剥離をする必要がある現場があるからです。あなたは、それがど
んなケースでどんな風にやるか、分かりますか?
【2】剥離洗浄と表面洗浄の違いとは?
多くの方は、こんなこと説明されなくても分かっている!と思うはずです。ところが、この違いの本質的なことを軽視するた
めに、見積りや作業時間で失敗をしている会社が多いのです。
例えば、価格は、表面洗浄に比べて価格は高くなります。しかし、「なぜ剥離の価格が高くなるか?」と、お客さんに明確に
説明できているでしょうか?
剥離洗浄の価格が高くなる要因は主に5つありますが、これをお客さんに分かりやすく説明できない限り、あなたは不当に安
い価格で作業をすることになるかもしれませんので注意して下さい。ここでは、洗剤・洗浄工程・作業時間・作業人数・クレーム
の観点から表面洗浄と剥離洗浄の違いについて解説しています。
【3】どんな状態の時、剥離洗浄をするべきか?
〜剥離洗浄をする10のタイミング〜
剥離洗浄は、既存の古いワックスを除去するのが目的ですが、どんな状態の時に剥離洗浄をするべきか?という点について、
ここでは解説します。
ワックスの変色が激しくなった時に剥離をするというのは常識です。しかし、剥離洗浄をする必要性は、これだけではありま
せん。それ以外にも、多くのケースで剥離洗浄をするタイミングがあるためです。
つまり、ワックスの変色がなくても剥離洗浄をすることがある、ということです。この理屈が分かっていないと、定期の現場
では上手くいきません。あなたは、どんなケースを想定できますか?
DVDでは、剥離洗浄をするタイミングについて10のケースを挙げて解説しています。この中でも10個目を的確に説明で
きるようになると、プロとしての高い技術力を認められやすくなります。それほど、この点を説明している清掃会社は少ないとい
うことです。
なので、この10個目を意識して商談するだけで、お客さんはあなたの会社を勝手に「いい会社」と思うようになります。
【4】剥離洗浄の際に注意が必要なケースとは?
剥離洗浄は、上手くいけば見た目の結果を出しやすい作業ですが、その結果を出すためには、多くの問題に直面するので油断
できない仕事です。
その理由は、剥離剤という強い洗剤を使うこともありますが、根本的な理由は「多くの水」を使うことにあります。多くの水を
使う為に床材や周囲に悪影響を与えてしまうことがあるのです。
なので、剥離洗浄では、水をまず意識して最新の注意を払って作業する必要があるのです。とは言え、作業スタッフに「水に
注意しろ!」と言っても、いつもの表面洗浄と同じように作業してしまうことが多くなるので、ミスも多くなります。
そのミスを防ぐには、どのような時に何に注意するか?これを的確に伝えておく必要が
あるのです。DVDでは、具体的に3つのケースを例に挙げて解説しています。
(1)注意が必要な床材の種類
(2)床材の状態からの注意点
(3)作業時間など間接的なことからの注意点
【1】トラブルを防ぐ準備とは?
剥離洗浄は、多くの洗剤と水を使い作業時間も多くかかり作業自体がきついことから、多くのト
ラブルが発生しやすい作業です。そのため、作業前にはトラブルを予測した準備が必要となります。
多くの会社は、経費や時間の問題からこれらを無視してしまうことが多いのが現実です。そのために、多くの問題を解決でき
ず、クレームになるだけでなく「清掃技術の信用を無くす」という最悪の結果になる会社も出ています。
そうならないために、具体的にやるべきことを4つ挙げて解説しました。具体的には・・・
(1)床材の損傷・変形・変色に対処するための準備
(2)作業時間への対処の準備
(3)作業範囲への対処
(4)下請けの仕事の場合の注意点と対策
【2】清掃資材の準備のポイント
剥離洗浄は、たとえ現場を見たりテスト洗浄をしていても、予想外のことが起こりやすい作業です。ですから、ふつうの表面
洗浄と違い、道具や洗剤も様々な物を準備する必要があるので具体的に説明していきます。
最悪なのは、現場に行って足りない物に気付くことです。必要なものが足りない状態で無理して作業することで時間内に終わ
らないなど...プロの仕事として最悪の状態になってしまう会社が意外と多いので、洗浄方法の次に大切なことです。
そこでここでは、洗剤・道具・機械・洗浄補助用品の面から解説します。
(1)洗剤類
剥離洗浄なのだから、剥離剤だけあればいい!こんな風に思っていませんか?いつも行っている定期の現場であれば、それでも
いいかもしれません。例え、その日に完了できなくても、別の日にやればいいからです。ところが・・・
初めての現場でそれをやってしまうと、高い確率で洗浄で苦労することになります。たとえ、現場調査を念入りに行っていて
も本番では思いも寄らないことが起こるからです。なので、数種類の洗剤を持って行くのがプロとしての当たり前のことなので
す。
(2)道具類
二つ目は道具類ですが、剥離洗浄では極めて重要な準備と言えます。当社が剥離洗浄で相談を受け現場を見に行った現場の中
で、通常の2〜3倍時間がかかっているケースの原因の多くは、必要な道具が揃っていないということでした。つまり、必要な道
具を準備していなければ洗浄に時間がかかるということです。
(3)機械類
ここでは、効率的な洗浄をするための機械類について解説します。
【3】剥離洗浄の基本実技
ここからは、いよいよ剥離洗浄の基本的な実技に入ります。
(1)荷物の移動
(2)養生のポイント
(3)掃き掃除
(4)剥離剤の希釈方法
(5)状況別の剥離剤の塗り方、4つの方法
(6)5つの洗浄ポイント
(7)洗浄方法の基本
●洗浄前にやるべきこと(状況別の洗浄工程)
多くの場合、剥離剤を塗ったらポリッシャーで洗浄すると言うのが一般的です。しかし状況によっては、すぐにポリッシャーで
洗浄しない方がいいことも多くなります。そこで、ここではワックスの状況別の洗浄工程を解説します。
●ポリッシャーでの洗浄ポイント
剥離洗浄におけるポリッシャーの操作は、表面洗浄と少し異なってきます。理由は、1回の洗浄で落とせないことが多いこと
と、滑りやすい状況であるためです。なので、剥離洗浄では、表面洗浄と違う動かし方が大きなポイントとなります。
●コーナー部分の洗浄ポイント
剥離洗浄では、コーナー部分の洗浄に手を抜くことができません。理由は、色の差がはっきりと出てしまう為です。なので、
DVDでは、コーナー部分の洗浄のポイントを詳しく解説しています。
●すすぎ洗い
表面洗浄では、行わないことが多いのですが、剥離洗浄では必須となります。これを省略するとワックスの仕上りに影響が出る
ことがあるためです。
●水拭き
●ワックスの塗布
この剥離洗浄の基本知識と実技<第3部>は、第1部と第2部で公開した基本知識と実技の基づき、剥離洗浄
の応用的な作業手順について解説して行きます。
第1部と第2部の基本的なことだけでも、現場での作業は問題なくできます。しかし、現在は床材の種類も豊富で、しかも
ワックスの種類も数多くあることから、基本通りにやっても、多くの時間がかかったり、最悪手も足も出ないという事態もでてい
ることは事実です。
そこで、この第3部では、最近多くなってきた厄介な状況や評価を高める作業法など「応用的な洗浄法」につい
て解説していきます。
なぜ、このような応用的な作業を知ることが重要かというと、難易度が高い剥離洗浄へ対処するためです。
剥離洗浄の現場は、やってみないと分からない厄介な作業です。そのため現場での難易度の見分けで失敗すると、その仕事は
赤字転落ということになってしまうことがあります。また逆に難易度を高く見すぎて価格競争に負けてしまう、ということもでて
きます。
そのほか、下請会社に依頼する時、難易度が高い剥離洗浄が可能なのか?と...下請会社の技術力の見分けも必要となりま
す。下請会社が失敗すれば、結局自分のところに後始末がまわってくるからです。
【1】剥離の見積りで失敗する原因
剥離洗浄は、既存ワックスの状況により作業時間が大きく異なってくることから、見積りで失敗することも多くなってきま
す。しかし、そうかといって作業上の要因から見積りをすると、多くの場合、高すぎて成約できないという結果になってしまいま
す。
そこでここでは、作業上の要因から見積りで失敗しないために必要な現場での対応策を解説します。それを元に商談や見積り
をすれば、見積りの勝率が確実にアップしてきます。
【2】下請会社に依頼する時のチェックポイント
下請会社に仕事を依頼した時、現場の状況によっては、金額の折り合いがつかないことが出てくると思います。
その理由は、下請会社は、難易度が高いと判断した時、まず人数を増やして、その分を割増し価格で受注したいと考えるからで
す。または、時間がかかるという理由から高い金額を要求してきます。
あなたが元請会社であれば、提示した金額の範囲でやってほしいと思うはずです。しかし、多くの場合、交渉が難航してしま
います。景気のいい時代のように、利益が多い仕事であれば、金額面の問題も早く解決できますが、現代のように、利益が少なく
なっている現状では深刻な問題になっています。
強引に仕事を押し付ければ、当然のことですが、手抜き作業やミスが連発してしまうのでクレームが多発してしまいます。
では、どうすればいいでしょうか?
それは、下請会社の技術力を見極めることと、技術が不足している時はアドバイスすることです。このDVDでは、下請会社
の技術力を見極めるための「質問」とアドバイスするための「難易度が高い剥離洗浄」の方法を知ることができます。
【3】難易度が高い剥離洗浄とは?
ことばで「難易度が高い剥離洗浄」と言われても、具体的にどんなケースなのか?分かりにくいので、一般的にプロでも苦労
する剥離洗浄の例を挙げてみました。このDVDでは、代表的な7つのケースを挙げてみました。
現場調査の段階で、この7つのどれかに該当する時は、見積り・洗剤や道具の選択から洗浄まで気を抜けない現場となります。
なので、作業スタッフへはいつも以上にやり方の注意点などをアドバイスして下さい。
一番いけないのは、難易度が高いということに気付かずに、いつものように作業して失敗してしまうことです。単に失敗する
だけならばいいのですが、取引きがなくなってしまうこともあるので、難易度の高い剥離洗浄の見分けは極めて重要になってきま
す。
【4】難易度の見分け方
難易度が高いか低いかで作業時間が大きく異なってくるので、この見分けは現場調査では極めて重要となります。
ところが、ここを中途半端にしてしまうために、作業で痛い目に合っている方が多いのです。私のところに相談の電話が来る
場合、ほとんどがこの見分けが中途半端なことが原因となっています。
つまり、現場調査の段階で手を抜いた為に、準備不足となり大幅に時間オーバーとなったり、落としきれずにクレームとなっ
ているということです。
剥離洗浄における難易度は、既存ワックスの状況が大きなポイントとなってきますが、多くの場合、既存ワックスの厚みを見
た目だけで判断しています。だから、失敗してしまうのです。そこでこのDVDでは、「難易度の12の見分け方」を解説しま
す。
【5】ワックスが厚い時の洗浄法
難易が高いと判断した場合、剥離剤の性能に焦点を当てがちになります。決して間違いではありませんが、それだけでは難易
度が高い現場で戦うことはできません。剥離剤以外にもスポットライトを当てて作業する必要があるのです。
たとえば、温度です。洗剤は、温度が高いほど効果が高くなるので剥離剤はお湯で希釈するということはプロであればご存知
だと思います。しかし、多くの場合、そこまでしかやっていないのが現状です。ではそのほかに、どんなことをするべきでしょう
か?
【5】プロとしての評価を高める作業方法
剥離洗浄は、表面洗浄に比べると何倍も洗浄難易度が高い作業です。洗浄難易度が高いということで、使用する剥離剤や機械
類にフォーカスされがちです。
しかし、最高の仕上がりにして清掃会社としての評価を高めるには・・・
もっと別の視点で作業に取り組む必要があります。そこで今回は、そうじのプロとして評価を高める方法の一例をDVDで解説し
ます。
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