■
浴室清掃における課題■
ここでは、浴室清掃における課題について解説します。課題を挙げながら、浴室清掃でのポイン
トを「クレームが発生する理由」と「浴室で使用されている素材」の2つの視点から、浴室清掃の基本を解説します。
【1】なぜ、クレームが多発するのか?
多くの清掃会社のスタッフは、見た目がきれいになればクレームもなく、お客さんも満足してくれると思っています。しかし、そ
の思いに反して、クレームが来てがっくりすることが多いのが...浴室清掃です。
こうなる原因は、お客さんは、見た目でだけで「いい悪い」を判定している訳ではない...
ということです。
その為、初心者のスタッフ洗浄するとクレームが多かったり、ベテランでも評価が低くなることがあります。
これに対処するには、浴室を利用するお客さんが、なぜ不満に思うのか?ということから逆算して清掃をす
る必要があります。
つまり、お客さん目線での清掃が極めて重要になってくるということです。浴室清掃における「お客さん目線」とは、見た目だ
けでなく「感触・感覚」を考慮した清掃のことです。
そこでここでは、浴室清掃におけるクレームの5つの原因を「見た目・感触・感覚」という視点から挙げて、その対処方法を
解説します。
【2】浴室に使用されている素材
ここでは、クレームを起こさない為には何をすればいいのか?という観点から、浴室内で使われている素材について解説します。
初心者のスタッフに失敗が多い原因を挙げると、汚れの種類に合わせて洗剤や道具を選択してしまうことにあります。つま
り、素材の特長をよく考えずに、汚れを落とすことに集中してしまう為に変色などのトラブルを起こしてしまいます。
そこでこのビデオでは、浴室内で使用されている代表的な素材を挙げて、使ってはいけないことを中心に解説します。これ
を、スタッフ全員が知ることで、変色などのトラブルは激減します。尚、素材については、浴槽と浴槽以外に分けて解説していま
す。
■
浴室清掃における道具■
ここでは、浴室清掃における道具について解説します。
浴室清掃における道具は、ハウスクリーニングで使用する道具が中心となりますが、その中でのどんな道具を選択するべきか?
と言うことを中心に、持っていた方がいい道具についても解説します。
いつも使っている道具でも、使うシーンを間違えれば失敗に繋がるので、初心者のスタッフには必ず教えておいて欲しいこと
となります。また、作業効率を高める為の道具は、必須となりますので必ず準備して欲しいと思います。
(1)パッド類
(2)ブラシ・刷毛
(3)ガラス清掃用品
(4)スクレイパー類
(5)スプレーガン・噴霧器
(6)その他の道具
■作業前の
チェックが重要な理由■
まず最初が「作業前の浴室の状況のチェック」です。多くの場合、すぐに道具を運び込んで作業を始めますが、まず冷静に状
況を把握して下さい。これが、クレームや洗浄による失敗を防ぐ第一歩となります。
慣れていない人ほど、すぐに洗剤をかけて洗浄を始めるために、失敗が多くなります。注意して下さい。なので、作業をする
前には最低10点のチェックが必要となります。具体的には、次のとおりです。
(1)落とせる汚れと落とせない汚れ
(2)汚れの種類・汚れ具合
(3)素材の種類
(4)損傷部分・キズの状況
(5)排水の状況
(6)照明
(7)換気扇
(8)ユニットバスの天井の点検口
(9)ユニットバスの全面パネル
(10)タイルの釉薬の状況
DVDでは、これらのチェック方法をどんな風に行うのか?ポイントに絞って解説しながら、作業前
のチェックの本当の目的を解説します。この目的を知り、現場で実践することで、クレーム
やトラブルが減るだけでなく、顧客の満足度も高くなります。
■作業前の準備■
作業前のチェック事項と同時に重要なことは「作業前の準備」です。これが不十分な人ほど
作業に時間がかかりクレームも多い為です。
なので、新人スタッフを教育する際は、最も重要なことと言えます。作業に慣れていない人ほど準備を疎かにして、すぐに作
業に入る傾向がある為です。具体的には、次の準備が必要となります。
(1)養生
(2)荷物の移動
(3)道具の準備
(4)設備類の取り外し
以上4点を中心にプロとしてやるべきことのポイントを解説いたします。
■浴室の清掃手順■
<手順-1>換気扇の洗浄
浴室の換気扇は、キッチンの換気扇と違い、大きさが小さく油汚れなど面倒な汚れはありませんが、意外と作業時間が多くかかり
ます。
理由は、取り外しに時間がかかる為です。そこでDVDでは、よくあるタイプを例に挙げて取り外し方を解説しながら、換気
扇のカバー・換気扇の洗浄方法と注意点を解説します。
<手順-2>照明カバーの洗浄
換気扇の洗浄の次は照明カバーの洗浄です。取り外しも簡単で洗浄も楽なのですが、注意点がいくつかあります。
<手順-3>カビの洗浄
カビは、浴室での代表的な汚れなので、完全に除去しないとクレームに繋がりますので注意して下さい。
カビの洗浄は、カビ取り剤を塗って洗浄するという単純な作業ですが、漂白作用があるので、塗り方
を間違えると「垂れ跡」ができて消えなくなってしまいます。こうなると「素人」と判断さ
れるので注意が必要です。その為、ここではカビ取り剤の塗り方の基本と3つの洗浄方法を
解説します。
<手順-4>湯垢の洗浄
湯垢の洗浄は、浴槽の材質によって洗浄方法が異なるので注意して下さい。DVDでは、代表的な材質である「ユニットバス・
ホーロー・人工大理石・タイル」での湯垢洗浄の注意点と洗浄の基本手順を公開しています・
<手順-5>水垢の洗浄
浴室清掃で、最も面倒で洗浄難易度が高い水垢の洗浄方法を解説しています。
浴槽・鏡・ガラス・タイルなど洗浄場所別の洗浄方法を解説します。特に、鏡・ガラスの水垢洗浄については、3つの洗浄方
法を公開しています。
<手順-6>蛇口の洗浄
蛇口は、洗浄対象としては小さいのですが、ここが光っていないと浴室全体がきれいに見えないので、意外と重要な洗浄箇所と言
えます。材質が金属なので、酸性洗剤など強い洗剤を使用する際は注意が必要です。
<手順-7>ドアの洗浄
浴室のドアは、石鹸カス・カビなどの汚れが多く付着しているので、通常のドアに比べると洗浄時間が多くかかります。通常の
ドアは、簡単な拭き掃除で清掃が可能ですが、浴室のドアは、白く固まった汚れなどが多く付着しているので比較的難易度が高い
洗浄となります。
<手順-8>天井・壁面の洗浄
壁面と天井については、カビ取りと湯垢の洗浄の段階で、80%の汚れを取っていますので、カビや湯垢以外の汚れが対象とな
ります。
<手順-9>その他の洗浄
ここでは、その他の洗浄場所での重要ポイントを解説しています。
<手順-10>ガラスの洗浄
マンションなど集合住宅では、窓があるケースが少ないのですが、一戸建ての場合は多くなります。
説明の順番としては最後になっていますが、浴室に窓がある場合は、換気扇・照明カバーの後に洗浄して下さい。
|